ウィーン美術史美術館展 会員むけレクチャー

ウイーン美術史美術館 展
2015*12/19~2016*3/21
H27.12月26日(土)AM:11時から1時間
講師:三谷理華 学芸課長

年末も押し迫りあわただしい毎日の中、静岡にいながらオーストリア・ハプスブルグ家、栄光のコレクションからヨーロッパの「風景画」を学芸員のレクチャーを受けながら興味深く鑑賞できました。
まず「風景画の誕生」とは何か?現在では「風景画」というジャンルは存在していますが、ヨーロッパで風景画が絵画に取り入れ始めたのは15世紀以降であり、多くは宗教画の背景でユートピアの様に描かれているとのことでした。聖書や神話を主題にした絵画の中に描かれる風景画が集められています。そのような説明を受け見直すと確かに聖母子が描かれている室内の窓から見える景色は薄く霞がかかったような夢の世界のようにも見えます。視点も神から見た景色として高い所から見下ろすような構図になっています。
次は1年12か月の月歴画(カレンダー)に現れる風景画が展開します。ここでは風景と人々の生活が融合され生き生きとした息づかいが感じられる興味深い作品になっています。次は牧歌を主題とした作品に現れる風景と続きます。
17世紀を迎え風景画は物語の「背景」ではなく独立した取材として作家の感性で描かれるようになっていきました。

今回の展覧会は「風景画」を切口に系列的に展示されています。しかし独自の見かたでは時代背景や過程を理解できずに並列して観てしまうことになったかもしれません。三谷学芸員の興味深いレクチャーは時間のたつのも忘れあっという間の一時間でした。毎回会員向けのレクチャーがありますので是非貴重な特典を逃さぬように受けましょう。


  


2016年01月15日 Posted by 県美友の会 at 09:03トピックスフロアレクチャー

2016年スタートです

会員の皆様遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。 
早いもので新年をむかえすでに2週間が過ぎようとしています。
さすがにお正月気分も抜けて日常の生活に戻られていることでしょう。
美術館は1月2日から開館していました。
お正月に来館された方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
今年は美術館、友の会ともに30周年を迎えます。
只今、友の会でも30周年にむけて委員の皆様が
あれこれと頭をひねっていただいています。

どんな企画か楽しみにしていてください!

大谷海岸から見えた初日の出です。今年も皆様にとって良い1年になりますように!

  


2016年01月14日 Posted by 県美友の会 at 11:39トピックス