会員様から

東京ステイションギャラリー
「鉄道絵画発→ピカソ行  コレクションのドア、ひらきます」


上京する度に立ち寄っていたステイションギャラリー。小松均の雄大な力強い絵を観たときの感動を思い出す。
2006年の休館から遠のいてしまい、リニューアルオープン後初めて観にいった。タイトルはテーマをはっきりさせているが、なかなか厳しい状況も伺えるような、でも鉄道関連はどんな風に展示するのかなーと・・・ちょっと想像しにくい展覧会???
駅の中の便利な場所で、しかもレンガ壁の中の展示は独特の雰囲気・・・レンガの壁の所々に黒い木の焼けた形がアクセントになっている。木レンガと呼んで第二次世界大戦の東京大空襲で駅舎が爆撃にあい、火災で木が炭化したことが偲ばれる大切な財産なのでとても大切なギャラリーだなとつくづく感じる。
丸の内駅舎の完成後、建物の外壁へのプロジェクションマッピングの大々的なイベントにも行きたかったけど結局諦め、テレビの映像ニュースにかじりついた事も懐かしい。
作品の中では丸山直文の「汽車Ⅰ」「汽車Ⅱ」に目がいった。静岡県立美術館の『アートのなぞなぞ』で見かけた独特なステイニングの技法は一度観たら忘れられないので、あ!出会った とちょっとうれしかった。最後の部屋のピカソの作品まで観て・・ピカソ行きは・・こじつけに感じたので、ストレートに鉄道・駅・その関連に特化だけならシンプルでも充分楽しめるのにと思った展覧会だった。
  


2018年04月03日 Posted by 県美友の会 at 14:06トピックス