会員様から

ダンボール織り機で富士山
毎年の展覧会準備の中で、作品制作は勿論だが、会場をどう運営するのかも大切だ。今年は8月に3ヶ所の展示会があった。それぞれの環境で、対象も含め色々試して今回はワークショップができる作品づくりにたどり着いた。《ダンボール織り機で富士山を作ってみよう》である。
18年ほど前は、工房から織り機を会場に運び無料で親子体験の企画を数年続けた。「お話にでてくる鶴の恩返しの織り機と一緒。体験してみる?」と声をかけるとお母さんたちも積極的で、子供にやらせたがった。子供達は物語の絵本でしか知らない織り機に初めは恐る恐るだったのに、体験は楽しく喜んでくれた。
その後、別のワークショップを色々試した。難しかったのは3年前の《原始機を使ってもじり織りで織ってみよう》のワークショップで、これは私も東京まで習いに行き「志太裂織り・織り倶楽部」のメンバーの手助けも借りて開いたこともある。全国紙の体験案内に載ったところ、京都から体験したいと申し込みがあり新幹線で駆けつけてくれた人にびっくりした企画になった。そして今回はダンボール織り機だ。
①きれいなお菓子の空き箱を見つける。
②上箱を額縁にして中央を切り貫く。
③箱の大きさに合わせて切ったダンボールに糸を巻く。
④用意した布で織り機の理論で織る。
⑤作品を箱の中に入れて飾る。
実際は体験してもらうまでの準備がとても大変だった。体験時間の関係もある。でもいろんな人から空箱を提供してもらったり、大きさ・色が異なる箱を生かして作品をつくるアイディアを考えるのが楽しかった。
 体験当日に3人兄弟の小学生がいた。3人とも違う箱でそれぞれ個性的な作品が出来上がった。感想発表では小学1年の男の子が「この箱を選んでよかった」と嬉しそうに抱えてくれたのを見たとき、感動してしまった。
体験の人の中に学童保育の担当者や障害の施設の担当の人がいた。覚えて子供達に教えてあげたいというので、私が苦労して考えた裏技というかポイントをすべて教えてあげた。楽しく作っている子供達の様子を想像して幸せだった。
 登呂遺跡に織り機の破片が出土している。いつかダンボール織りのワークシヨップを登呂遺跡でやってみたいと思った。実現できるといいなー・・。


同じカテゴリー(トピックス)の記事画像
実技講座申込受付中
白井嘉尚個展 はじまりは否定の否定 道なき森のなかへ
「ボタニカルア-ト作品展」のご案内
柳沢紀子氏展覧会のお知らせ
第7回 永野節子ボタニカルア-ト展
展覧会のお知らせ
同じカテゴリー(トピックス)の記事
 実技講座申込受付中 (2025-01-28 09:54)
 白井嘉尚個展 はじまりは否定の否定 道なき森のなかへ (2024-11-15 11:19)
 「ボタニカルア-ト作品展」のご案内 (2024-03-21 14:12)
 柳沢紀子氏展覧会のお知らせ (2024-02-22 09:22)
 第7回 永野節子ボタニカルア-ト展 (2023-09-21 09:21)
 友の会会員フロアレクチャー (2023-08-15 09:26)

2018年09月28日 Posted by県美友の会 at 10:11 │トピックス