会員様からの寄稿

大人の遠足
厳島神社

会員様からの寄稿
Panasonicエボルタ電池のコマーシャルが流れた。今回はエボルタNEOくんが広島宮島口から2,5㌔離れた厳島神社まで泳ぐというものだった。世界最長達成チャレンジ編。赤い鳥居がきっと外国でも受けるだろうというCMクリエーターの戦略が感じられた。ロボットクリエーター高橋智隆には、静岡県立美術館の「ロボットと美術」のオープニングで会った。2010年の企画。当時は東海道を歩く企画もあり、岡部大旅籠の前をかわいいエボルタが歩くという企画もあり、とても身近に感じていたロボットだ。
そのコマーシャルの厳島神社に出かけてみた。ユネスコ世界遺産。厳島は神に斎(いつく=仕える)島で、島そのものが神として信仰されている。あの有名な平清盛の氏神さま。
会員様からの寄稿
朝早く引き潮だった。島に向かうフェリーの中で隣に座ったおばさんが「お店屋さんの助っ人で働きに行くところ。昔は猿が観光客にいたづらをしたが今はもういない」と話していた。フェリーを降りて右に折れ大鳥居に向かった。途中で「一緒に写真におさまって」と若い女の人に声をかけられた。日本語が上手なアジア系の外国人だった。鳥居に繋がる海の際が歩けるようになっていた。透き通るような青い薄い海草のあおさがたくさん波打ち際にあった。あおさを踏まないで鳥居に近づくと想像していたより硬い砂で、靴でも大丈夫だった。お金が撒き散らされていた。日本円でなく私の知らないお金だった。鳥居の赤が少しはげていて、主柱はクスノキの自然木。堂々としていて貫禄だった。近づけて見るなんて想像していなかったので良かったと思った。木が侵食されていて、木目の隙間にもお金が挟まれていた。幸せを祈る行為がお金を撒くのは世界共通かもしれない。若い頃ローマのトレビの泉でお金を投げたことを思い出した。でもここ厳島ではどうもやめて欲しい行為らしい。
『伊都岐島神社』の扁額が大鳥居の真ん中に掛かっていた。沖合い200㍍なので満潮の海水との高低さが想像以上だ。海水の上昇まで居たかったが、満ち欠けの6時間を費やすのはちょっと大変なので諦めた。ロープウェイで島の頂上まで上り、凪の海を見て今年の幸せを祈った。


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2019年03月08日 Posted by県美友の会 at 10:24 │トピックス