会員様からの寄稿 行ってきました
「百年の編み手たち」展
100年をキーワード+全館リニューアル・オープン

●東京都現代美術館
『本展は、1910年代から現代までの日本の美術について、編集的な視点で新旧の表現を捉えて独自の創作を展開した作家たちの実践として、当館のコレクションを格に再考するものです。
岸田劉生が活躍した大正時代から今日まで、それぞれの時代の「編み手たち」は、その時々の課題と向き合い、「日本の美術のありよう」をめぐって批評的に制作してきました。本展では日本の近現代美術のなかで、さまざまな要素の選択的な「編集」を通して主体を揺るがしつつ制作を行う作家たちの活動に着目し、その背景を探っていきます。さらに、時代とともに変化してきた、当館が位置する木場という地域をめぐる創造も紹介します。
日本の近現代美術史のなかに点在する重要な作品群を、当館の3フロアの展示室全体を使って総覧することで、百年にわたる歴史のひとつの側面があきらかになるでしょう』がコンセプト。
小さい白いライラックの香りがほんのり漂う木場公園を歩いた。8年ぶりかもと思う。道すがら都心の公園でテニスを楽しむ人達を左に見ながらたどり着いた。途中の広場は災害の時の避難地にもなっていた。
どうやって搬入したのかとびっくりの大きな作品達の数々。静岡県立美術館でも現代美術を観ることも出来るが、やはりここ現代美術館は半端ない数だ。現代美術が内包している、作家の批評精神を読みきれない作品もまだまだあるなと思って観た。たくさんの冊子も保有しているので、同時に展示していて、それも感動だった。
美術館が評価し応援している「編み手」たちの展示。だが私は、むしろ美術館学芸員が「編み手」だと頷いた展覧会だった。
自分の人生と共に変容してきた様々なアートシーン。この先をまだまだ覗いていたいな。
そんなことを考えた展覧会だった。
100年をキーワード+全館リニューアル・オープン
●東京都現代美術館
『本展は、1910年代から現代までの日本の美術について、編集的な視点で新旧の表現を捉えて独自の創作を展開した作家たちの実践として、当館のコレクションを格に再考するものです。
岸田劉生が活躍した大正時代から今日まで、それぞれの時代の「編み手たち」は、その時々の課題と向き合い、「日本の美術のありよう」をめぐって批評的に制作してきました。本展では日本の近現代美術のなかで、さまざまな要素の選択的な「編集」を通して主体を揺るがしつつ制作を行う作家たちの活動に着目し、その背景を探っていきます。さらに、時代とともに変化してきた、当館が位置する木場という地域をめぐる創造も紹介します。
日本の近現代美術史のなかに点在する重要な作品群を、当館の3フロアの展示室全体を使って総覧することで、百年にわたる歴史のひとつの側面があきらかになるでしょう』がコンセプト。
小さい白いライラックの香りがほんのり漂う木場公園を歩いた。8年ぶりかもと思う。道すがら都心の公園でテニスを楽しむ人達を左に見ながらたどり着いた。途中の広場は災害の時の避難地にもなっていた。
どうやって搬入したのかとびっくりの大きな作品達の数々。静岡県立美術館でも現代美術を観ることも出来るが、やはりここ現代美術館は半端ない数だ。現代美術が内包している、作家の批評精神を読みきれない作品もまだまだあるなと思って観た。たくさんの冊子も保有しているので、同時に展示していて、それも感動だった。
美術館が評価し応援している「編み手」たちの展示。だが私は、むしろ美術館学芸員が「編み手」だと頷いた展覧会だった。
自分の人生と共に変容してきた様々なアートシーン。この先をまだまだ覗いていたいな。
そんなことを考えた展覧会だった。